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ZEHとHEAT20 G2,G3違いについて#09

『なぜ高性能な家が増えてきているの??』シリーズが『Eoc HOUSE&Eco LIFE』へとシリーズタイトル変更し、時事の情報発信(エコハウスに関連するNEWSトピックス)とエコハウスやエコライフについて記事を毎月書いています。

 

今回は、ご質問を頂いたZEHとHEAT20 G2,G3違いについて紹介させていただきます。

 

ZEHとは、ZEH/ゼロ・エネルギー・ハウス(ゼッチ)とは、高い断熱性能と高効率な設備で2次エネルギー消費を抑え、太陽光発電等による再生可能エネルギーを導入することにより、住宅運用時の年間一次エネルギー消費量を実質ゼロ目指した住宅運用の仕組みをZEHといいます。

このZEH住宅の運用にあたって、地域区分6地域の最低断熱性能(UA値)基準値は令和3年12月時点では0.6W/㎡・kになります。

ZEH+(ゼッチプラス)になると、より高い断熱性能(UA値)基準値が求められ令和3年12月時点で、地域区分6地域は0.5W/㎡・kになります。

 

ZEHと同じカテゴリーにあるのが、

LCCM/ライフ・サイクル・カーボン・マイナス(エルシーシーエム)住宅とは、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅運用の仕組みです。

 

参考:『ご注文は省エネ住宅ですか?』

(建築物省エネ法特設ページ/国土交通省)

 

 

ZEH住宅を建設するにあたって、UA値の数値、『UA値〇〇W/㎡・k』などを省略するために断熱性能欄にZEH基準などと記載することもありますが、

ZEHとは、人が住み始めてからの年間一次エネルギー消費量を実質ゼロ目指した住宅運用の仕組みです。

 

そして、HEAT20G2,G3は断熱性能の呼称になります。地域区分ごとに異なる断熱性能の値を『G2』『G3』簡単に伝えている単語です。

 

 なぜ、ZEH基準・G2・G3の呼称がうまれたかというと・・・

 

 これまで、国が定める住宅性能表示の『断熱等性能等級』には最上位の等級4(※上記の表)までしかなく、断熱等級4以上の断熱性能を伝える方法が、住宅の熱損失係数の値の『Q値』や外皮平均熱貫流率能の値『UA値』またはZEH基準相当と様々な伝え方でした。

 

 

そこで、HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が提唱したのが、地域区分で異なる断熱等級4以上、ZEH基準相当を上回るUA値(断熱性能)の値を伝わりやすくしたのがG2、G3と言う呼称でした。

 

そして前回のエコハウスブログ(11/12投稿分)でお伝えした。戸建住宅の断熱等級設定について、現行制度では等級4が最上位ですが、ZEH水準に当たる断熱等級5を新設し、改正基準の施行は2022年4月1日からになりました。

さらに上位の等級6(HEAT20のG2相当)と等級7(HEAT20のG3相当)も新設され、断熱性能を『等級2〜7』の6段階でお伝えるする日はそう遠くないと思います。

 

次によくあるご質問

 

G2の家でも寒くないでしょうか??

こちらのご質問の回答について、質問者が現在の住まいのどこに寒さを感じているかがポイントになります。

 

例えば、

お風呂場がリビングに比べて寒い場合。

室内の温度ムラを無くす方法で断熱強化になりますが、いくら断熱を強化しても、お風呂の窓からのすき間風が寒いと感じる場合は、気密性能のC値が重要になります。

 

C値とは?

C値とは相当隙間面積のことで『住宅にどれくらいの隙間があるのか』を表した数値です。

数値が小さいほど隙間が小さくなり、気密性能に優れていることを示します。

気密性能が高くなると、断熱材が本来の性能を発揮して暖かくなり、また壁体内結露が起こりにくくなります。

 

断熱性能以外にも、省エネ性能を高くするためには、気密性能も大切です。

高気密、高断熱の家を考える際に気をつけてほしいポイントは、『G2、G3の家だから気密性能も高いはず』

G2、G3は断熱性能について表しているので、『G2、G3=断熱・気密性能』の認識とは異なります。

気密性能は、国で定められた水準がないからこそ、気密測定でC値をしっかり確認しましょう。

 

 

 

本日のまとめ

ZEH、ZEH+、LCCM = 住宅運用の仕組み

 

断熱等級5、ZEH水準の断熱、G1、G2、G3 = 断熱性能を表す単語

 

Q値、UA値 = 断熱性能の数値に関する値(値が小さければ断熱性能が高い)

 

C値 = 気密性能の数値に関する値(値が小さければすき間が少なく気密性能が高い)

 

世の中には・・・

 断熱性能がG2,G3のZEH・ZEH+の家も存在します。

断熱性能がG3で、気密性能C値5.0c㎡/㎡の家も存在します。

だからこそ、ZEHや断熱、気密性能について知って頂きたいのです。

 

 

 

ナッカデザインの考えるエコハウスへの今後取り組みは・・・

・住宅省エネ性能の向上

・省エネ性能の向上に向けた住まいの勉強会・見学会の開催

・省エネ住宅(エコハウス)についての情報発信

・省エネ性能が高い家のオープンハウス開催

などを予定しています。

 

今後も文章が多いエコハウスのコンテンツ記事ですが、読んで頂き共感していただければ、記事のシェア、ブログ引用して頂けると幸いです。

 

 

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