本日は構造&気密測定見学を少数組のお客様限定でご案内をさせていただきました。
ナッカデザインでは気密断熱施工を含む建物本体工事の場合、気密測定を行っています。
そこで今回は
はじめての気密測定見学と題して気密測定の機械や方法について解説していこうと思います。
気密想定の機械について
住宅の隙間(C値)を知るために必要な総相当隙間面積(αA)を測定して数値化してくれる機械がこちら
↓
画像でみただけではわかりにくいので機械の構成を解説したいと思います
構成は、送風機(ファン)、送風の風量(通気量)を測定する観測点、内外の圧力差を測定する観測点、外気・室内温度を測定する観測点、そしてこれらの観測点からデータを収集し計算する本体となります。
設置から測定までの流れ
送風機など機器を窓辺に設置して開口箇所の養生をする
↓
圧力差を測定するホースの一つと外気温度を測定するセンサーを養生の隙間から外だして隙間周辺を養生をする
↓
各観測点のセンサやホースを本体に接続する
↓
準備完了
↓
開閉可能な窓、ドアが閉まっていることを確認
↓
測定開始
※測定中は窓の開閉、玄関ドアからの出入りは来なくなります。
測定について
気密測定には減圧法と加圧法という二つの測定方法があります。
ナッカデザインの気密測定は室内の空気を外に出していく減圧法で測定して頂いてます。
減圧測定は送風機を回すことで室内の空気が外に出て行き、室内と屋外で圧力差が生じます。
その圧力差を計測することで総相当隙間面積(αA)の数値が分かります。
隙間面積が小さいと、送風機で室内の空気を外に出すと、外から空気が入って来づらいため、圧力差が大きくなります。
反対に隙間面積が大きいと、いくら送風機で空気を外に出しても、各所にある大きめの隙間から外気がはいり、内外の圧力差の数値が小さいままです。
日常でおこる圧力差
高気密の住宅では、気密測定時で起こる圧力差が日常の生活でも起こることがあります。
それは窓を締め切った状態でキッチンのレンジフード(強)運転すると同じ現象が起こります。
これはレンジフード(強)の風量と測定器の送風機の風量が近い為に起こります。
例えば・・・・
夕食を調理の際にレンジフード(強)運転をしている時に、帰宅した家族が玄関ドアを開けようとするが圧力差のせいで開けにくくなるケースがあります。
圧力差を軽減するために高気密住宅には同時給排タイプのレンジフードを推奨しています。
それでも開閉しにくい時は、インターフォン音が聴こえたら・・・レンジフードを止める又は弱にすると解消します。
これはリアルな高気密住宅あるあるです。
気密測定の結果C値を知る方法
気密測定では・・・
外に出した空気の量・室内と外気との気圧差を測ることで「総相当隙間面積(αA)」を数値化することが出来ます。
総相当隙間面積(αA)を住宅の延べ床面積で割った値が相当隙間面積(C値)になります。
画像測定結果例で計算すると
赤枠の総相当隙間面積(αA)が 36[c㎡]
延床面積171.4[㎡]
だと
C(値)0.21となります。
これは現場で施工後でないと出てこない気密性能の数値になります。
いかがでしたでしょうか??気密測定って何やっているの??
の疑問にお答え出来るようざっくりとですが紹介させて頂きました。
またC値以外の住宅性能の値を解説した↓のブロブも参考にしてみてください。